「シルクロード実っくす」および各種レーズンは今シーズンの販売を終了しました。
次回入荷は10月上旬予定です。
メルマガで商品販売開始をいちはやくお知らせいたします
まずは、ひと口から
初回お試しセット
SUNOMA(素のマルシェ)は、素材そのものの味を大切にする小さなフードブランド。
素材に過度に手を加えず、選び方や組み合わせの工夫で、その持ち味を活かした食品をお届けしています。
【お試しセット】
はじめての方へ、SUNOMAの味づくりを知っていただくためのお試しセットをご用意しました。
ひと摘みで広がる、素材だけの満足感を。
まずは気軽に、"素のまま"をお試しください。
SUNOMA(スノマ)という名前は、素材本来のおいしさを大切にする「素のまま」と、その食材や食品を届ける「素のマルシェ」が由来です。
SUNOMAの3つのお約束
足さない設計
塩・砂糖・油・香料・着色料などの添加物は極力加えず、素材の力で味を組み立てます。
素材の出どころを明らかに
産地や生産者、素材の選定理由など、製品の背景やストーリーを積極的に公表します。
満足をお届け
「ひとつまみで美味しい幸せ」を目指します。
SUNOMAのおすすめ商品
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シルクロード実っくす40g|無添加のミックスナッツ(素焼きの高原くるみ×グリーンレーズン)
通常価格 税込¥486通常価格セール価格 税込¥486在庫なし(期間外) -
在庫なし(期間外)緑香妃(大粒のグリーンレーズン)25g|ノンオイル/香料・着色料無添加
通常価格 税込¥324通常価格セール価格 税込¥324在庫なし(期間外) -
在庫なし(期間外)紅香妃(大粒のレッドレーズン)|ノンオイル/香料・着色料無添加
通常価格 税込¥324通常価格セール価格 税込¥324在庫なし(期間外) -
ナッツ&レーズン アソートギフト(シルクロード実っくすとレーズン4種の詰め合わせ)
通常価格 税込¥2,800通常価格セール価格 税込¥2,800在庫なし(期間外) -
緑香妃・厳選(大粒、Lサイズのグリーンレーズン)25g|ノンオイル/香料・着色料無添加のドライフルーツ
通常価格 税込¥378通常価格セール価格 税込¥378在庫なし(期間外) -
緑宝石(エメラルド)グリーンレーズン 25g|ノンオイル/無塩 砂糖不使用 無添加のドライフルーツ
通常価格 税込¥280通常価格セール価格 税込¥280在庫なし(期間外)
お得なセット商品
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シルクロード実っくす お得なセット|無添加のミックスナッツ(素焼きの高原くるみ×グリーンレーズン)
通常価格 税込¥4,752から通常価格セール価格 税込¥4,752から在庫なし(期間外) -
在庫なし(期間外)紅香妃(大粒のレッドレーズン)お得なセット|ノンオイル/香料・着色料無添加
通常価格 税込¥3,140から通常価格セール価格 税込¥3,140から在庫なし(期間外) -
緑宝石(エメラルド)お得なセット(グリーンレーズン)25g|ノンオイル/香料・着色料無添加
通常価格 税込¥2,700から通常価格セール価格 税込¥2,700から在庫なし(期間外) -
緑香妃・厳選 お得なセット(大粒のグリーンレーズン)25g|ノンオイル/無塩 砂糖不使用 無添加のドライフルーツ
通常価格 税込¥3,650から通常価格セール価格 税込¥3,650から在庫なし(期間外)
濃厚なコクのひみつ
高原くるみは、主成分のオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)に加え、リノール酸(n-6)やα-リノレン酸(n-3/ALA)もバランスよく含まれています。
オレイン酸(一価不飽和脂肪酸)
酸化に強いオレイン酸を含み、香ばしさと後味のバランスを保ちやすいのが特長です。
リノール酸(n-6系必須脂肪酸)
体内でつくれない必須脂肪酸のひとつ。一般的な食生活で摂取機会が多いため、摂り過ぎに配慮することも大切です。
α-リノレン酸(n-3系必須脂肪酸/ALA)
魚由来以外でも取り入れやすい n-3 系脂肪酸。おやつの“ひとつまみ”など、毎日少しずつ取り入れやすいのが利点です。
トルファンの太陽と風に育まれました
砂糖や着色料、香料、オイルを一切加えない“素”のレーズン。
ミネラルとポリフェノールを豊富に含み、後味はすっきり。
お茶請けやヨーグルト、グラノーラ、焼き菓子におすすめです。
【緑香妃100gあたりのミネラルなど】
- 鉄:3.19 mg
- マグネシウム:33.3 mg
- カルシウム:38.2 mg
- リン:143 mg
- ポリフェノール(カテキン):260 mg
※弊社主体で実施した検査値
SUNOMAからのお知らせ
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今シーズンの「緑香妃・厳選」「紅香妃」販売終了のお知らせ
今シーズンの「緑香妃・厳選」「紅香妃」は完売いたしました。たくさんのご注文をいただき、誠にありがとうございました。 次回は、夏季の収穫期を経た新物を、9月下旬より順次仕入れする予定です。 新しいシーズンの実りを、できるだけ良い状態でお届けするため、この時期でいったん販売を終了いたしました。 再入荷までしばらくお待ちいただけますと幸いです。
今シーズンの「緑香妃・厳選」「紅香妃」販売終了のお知らせ
今シーズンの「緑香妃・厳選」「紅香妃」は完売いたしました。たくさんのご注文をいただき、誠にありがとうございました。 次回は、夏季の収穫期を経た新物を、9月下旬より順次仕入れする予定です。 新しいシーズンの実りを、できるだけ良い状態でお届けするため、この時期でいったん販売を終了いたしました。 再入荷までしばらくお待ちいただけますと幸いです。
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今シーズンの「緑宝石(エメラルド)」「緑香妃」販売終了のお知らせ
今シーズンの「緑宝石(エメラルド)」「緑香妃」は完売いたしました。たくさんのご注文をいただき、誠にありがとうございました。 次回は、夏季の収穫期を経た新物を、9月下旬より順次仕入れする予定です。 新しいシーズンの実りを、できるだけ良い状態でお届けするため、この時期でいったん販売を終了いたしました。 再入荷までしばらくお待ちいただけますと幸いです。
今シーズンの「緑宝石(エメラルド)」「緑香妃」販売終了のお知らせ
今シーズンの「緑宝石(エメラルド)」「緑香妃」は完売いたしました。たくさんのご注文をいただき、誠にありがとうございました。 次回は、夏季の収穫期を経た新物を、9月下旬より順次仕入れする予定です。 新しいシーズンの実りを、できるだけ良い状態でお届けするため、この時期でいったん販売を終了いたしました。 再入荷までしばらくお待ちいただけますと幸いです。
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今シーズンの「シルクロード実っくす」販売終了のお知らせ
今シーズンの「シルクロード実っくす」は、販売を終了いたしました。ご購入いただいた皆さま、誠にありがとうございました。 「シルクロード実っくす」は、商品の風味をできるだけ良い状態でお届けするため、季節ごとの気温や湿度を踏まえて販売時期を設けております。これからの時期は、気温・湿度ともに高くなり、品質保持の面で風味の劣化が懸念されるため、今シーズンの販売を終了させていただきました。 次回の販売再開は、9月の収穫期の翌月にあたる10月上旬を予定しております。再販までしばらくお待ちいただけますと幸いです。
今シーズンの「シルクロード実っくす」販売終了のお知らせ
今シーズンの「シルクロード実っくす」は、販売を終了いたしました。ご購入いただいた皆さま、誠にありがとうございました。 「シルクロード実っくす」は、商品の風味をできるだけ良い状態でお届けするため、季節ごとの気温や湿度を踏まえて販売時期を設けております。これからの時期は、気温・湿度ともに高くなり、品質保持の面で風味の劣化が懸念されるため、今シーズンの販売を終了させていただきました。 次回の販売再開は、9月の収穫期の翌月にあたる10月上旬を予定しております。再販までしばらくお待ちいただけますと幸いです。
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シルクロード実っくすの販売期間について
シルクロード実っくすは、おいしさと品質を守るため、製造・輸送・販売の時期に一定の基準を設けております。主原料の高原くるみは脂質が多く、高温多湿の影響を受けやすいため、加工地である杭州から日本までの海上輸送中に高温が見込まれる5月下旬から9月下旬は、製造および入荷を控えております。 そのため、今シーズンのシルクロード実っくすは、5月16日ご注文分をもって販売を終了(完売次第終了)させていただきます。現在販売中の商品は、賞味期限が2026年5月27日となっております。 尚、次シーズンの初出荷および販売開始は、2026年10月上旬を予定しております。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
シルクロード実っくすの販売期間について
シルクロード実っくすは、おいしさと品質を守るため、製造・輸送・販売の時期に一定の基準を設けております。主原料の高原くるみは脂質が多く、高温多湿の影響を受けやすいため、加工地である杭州から日本までの海上輸送中に高温が見込まれる5月下旬から9月下旬は、製造および入荷を控えております。 そのため、今シーズンのシルクロード実っくすは、5月16日ご注文分をもって販売を終了(完売次第終了)させていただきます。現在販売中の商品は、賞味期限が2026年5月27日となっております。 尚、次シーズンの初出荷および販売開始は、2026年10月上旬を予定しております。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
JOURNAL
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世界の珍しいナッツ6選|日本ではまだ知られていない木の実を巡る
アーモンド、カシューナッツ、くるみ、ピスタチオ。日本でナッツとして親しまれているものは、世界にある木の実のごく一部です。 旅先の市場を歩けば、見たことのない殻や、不思議な名前を持つナッツに出会うことがあります。現地では日常的に食べられているのに、日本にはほとんど入ってこないものも少なくありません。 ここでいう「珍しいナッツ」には、生産量が少ないものだけでなく、育つ地域が限られるものや、産地ではよく知られていても、日本では流通量の少ないものも含まれます。 今回は、世界各地の食文化に根づく6種類と、番外編として西ヒマラヤ周辺の松の実を紹介します。 「ナッツ」は植物学上の分類名ではありません。ここでは、植物としての分類にかかわらず、食文化や食品流通の中でナッツとして扱われる食用の木の実や種子を紹介します。 1.フィリピンで親しまれる、ピリナッツ 細長い姿をしたピリナッツは、フィリピン原産のピリという樹木から採れる種子です。この樹木には「フィリピンカンラン」という和名もあります。なかでもルソン島南東部のビコール地方は、代表的な産地として知られています。 果実の中には非常に硬い殻があり、それを割ると、仁(じん)と呼ばれるクリーム色の食用部分が現れます。フィリピンの品質規格では、良品の仁は穏やかなナッツ香をもち、やわらかく噛みやすい一方、軽い歯切れを備えるとされています。ローストするとコクが引き立ち、なめらかな口あたりを楽しめます。 フィリピンでは菓子や土産品にも使われる、身近な食べ物です。日本でも一部の専門店や通信販売で扱われていますが、一般の売り場ではまだ馴染みの薄い存在です。 世界的に存在が珍しいというより、産地と消費地が限られているナッツといえるでしょう。 SUNOMA フィリピンではポピュラーなピリナッツ 2.大きな松かさから生まれる、ブンヤナッツ オーストラリア東部に自生するヒロハノナンヨウスギは、英語で「Bunya pine(ブンヤパイン)」と呼ばれます。その巨大な松かさの中に並んでいる食用種子が、ブンヤナッツです。 松かさは数キログラム、なかには10キログラム近くに達するものもあります。そこから採れる種子も、ふだん目にする松の実よりはるかに大きく、一粒ずつに存在感があります。 ブンヤナッツは脂質よりもでんぷんを多く含み、ゆでる、焼く、蒸すといった方法で食べられてきました。ゆでると、しっとりしたじゃがいものような食感になり、風味は栗に近いとされています。粉にしてパンや料理に使うこともできます。 オーストラリア先住民の人々にとっては、単なる食料ではありませんでした。ブンヤの実がなる季節には人々が集まり、食事や交流の時間をともにしたと伝えられています。 カリッとしたナッツのイメージを大きく変えてくれる、でんぷん質の木の実です。 3.ブラジルのサバンナが育てる、バルーナッツ ブラジル中央部には、「セラード」と呼ばれる広大な熱帯サバンナが広がっています。この土地に自生するバルーの果実から採れる種子が、バルーナッツです。現地名は「castanha de baru(カスターニャ・デ・バルー)」、英語名は「baru nut」です。 硬い果実の内側には、一粒の細長い種子が収まっています。一般にはローストして食べ、ピーナッツを思わせる香ばしさと、しっかりした歯ごたえが特徴です。現地では菓子や料理にも使われています。 長く地域の食べ物として利用されてきましたが、近年はブラジル国外でも、食用ナッツとして知られるようになってきました。2025年には、ローストしたバルーの種子について、「第三国由来の伝統食品」としてEU域内での販売が認可されました。 国際的な流通が始まりつつある一方、日本ではまだ目にする機会の少ないナッツです。古くから食べられてきた木の実が、いま新しいナッツとして世界に紹介されている。その過程にあることも、バルーナッツの面白さです。 なお、日本で「ブラジルナッツ」と呼ばれて流通しているものは、バルーナッツとは別の樹木から採れるナッツです。 4.ヘーゼルナッツとは別の木の実、ゲビナ ゲビナ(Gevuina...
世界の珍しいナッツ6選|日本ではまだ知られていない木の実を巡る
アーモンド、カシューナッツ、くるみ、ピスタチオ。日本でナッツとして親しまれているものは、世界にある木の実のごく一部です。 旅先の市場を歩けば、見たことのない殻や、不思議な名前を持つナッツに出会うことがあります。現地では日常的に食べられているのに、日本にはほとんど入ってこないものも少なくありません。 ここでいう「珍しいナッツ」には、生産量が少ないものだけでなく、育つ地域が限られるものや、産地ではよく知られていても、日本では流通量の少ないものも含まれます。 今回は、世界各地の食文化に根づく6種類と、番外編として西ヒマラヤ周辺の松の実を紹介します。 「ナッツ」は植物学上の分類名ではありません。ここでは、植物としての分類にかかわらず、食文化や食品流通の中でナッツとして扱われる食用の木の実や種子を紹介します。 1.フィリピンで親しまれる、ピリナッツ 細長い姿をしたピリナッツは、フィリピン原産のピリという樹木から採れる種子です。この樹木には「フィリピンカンラン」という和名もあります。なかでもルソン島南東部のビコール地方は、代表的な産地として知られています。 果実の中には非常に硬い殻があり、それを割ると、仁(じん)と呼ばれるクリーム色の食用部分が現れます。フィリピンの品質規格では、良品の仁は穏やかなナッツ香をもち、やわらかく噛みやすい一方、軽い歯切れを備えるとされています。ローストするとコクが引き立ち、なめらかな口あたりを楽しめます。 フィリピンでは菓子や土産品にも使われる、身近な食べ物です。日本でも一部の専門店や通信販売で扱われていますが、一般の売り場ではまだ馴染みの薄い存在です。 世界的に存在が珍しいというより、産地と消費地が限られているナッツといえるでしょう。 SUNOMA フィリピンではポピュラーなピリナッツ 2.大きな松かさから生まれる、ブンヤナッツ オーストラリア東部に自生するヒロハノナンヨウスギは、英語で「Bunya pine(ブンヤパイン)」と呼ばれます。その巨大な松かさの中に並んでいる食用種子が、ブンヤナッツです。 松かさは数キログラム、なかには10キログラム近くに達するものもあります。そこから採れる種子も、ふだん目にする松の実よりはるかに大きく、一粒ずつに存在感があります。 ブンヤナッツは脂質よりもでんぷんを多く含み、ゆでる、焼く、蒸すといった方法で食べられてきました。ゆでると、しっとりしたじゃがいものような食感になり、風味は栗に近いとされています。粉にしてパンや料理に使うこともできます。 オーストラリア先住民の人々にとっては、単なる食料ではありませんでした。ブンヤの実がなる季節には人々が集まり、食事や交流の時間をともにしたと伝えられています。 カリッとしたナッツのイメージを大きく変えてくれる、でんぷん質の木の実です。 3.ブラジルのサバンナが育てる、バルーナッツ ブラジル中央部には、「セラード」と呼ばれる広大な熱帯サバンナが広がっています。この土地に自生するバルーの果実から採れる種子が、バルーナッツです。現地名は「castanha de baru(カスターニャ・デ・バルー)」、英語名は「baru nut」です。 硬い果実の内側には、一粒の細長い種子が収まっています。一般にはローストして食べ、ピーナッツを思わせる香ばしさと、しっかりした歯ごたえが特徴です。現地では菓子や料理にも使われています。 長く地域の食べ物として利用されてきましたが、近年はブラジル国外でも、食用ナッツとして知られるようになってきました。2025年には、ローストしたバルーの種子について、「第三国由来の伝統食品」としてEU域内での販売が認可されました。 国際的な流通が始まりつつある一方、日本ではまだ目にする機会の少ないナッツです。古くから食べられてきた木の実が、いま新しいナッツとして世界に紹介されている。その過程にあることも、バルーナッツの面白さです。 なお、日本で「ブラジルナッツ」と呼ばれて流通しているものは、バルーナッツとは別の樹木から採れるナッツです。 4.ヘーゼルナッツとは別の木の実、ゲビナ ゲビナ(Gevuina...
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ナッツを食べるとどんな効果がある?|栄養から考える体と心への働き
ナッツは健康によいと聞く一方で、「脂質が多い」「カロリーが高い」という印象もあります。実際、ナッツは少量でもエネルギーが高い食品です。それでも健康的な間食として選ばれるのは、脂質の多くを不飽和脂肪酸が占め、食物繊維やたんぱく質、ビタミン、ミネラルも含んでいるためです。 大切なのは、たくさん食べることではなく、適量を毎日の食生活にどう取り入れるか。 この記事では、ナッツを食べることで期待できる体と心への働き、日本国内で一般的に流通している6種類の栄養上の特徴、ダイエットに生かす食べ方を紹介します。 高カロリーなのに、なぜ健康によいと言われるのか ナッツのカロリーが高い主な理由は、多くの種類が脂質を豊富に含むためです。脂質は1gあたり9kcal、たんぱく質と炭水化物はそれぞれ1gあたり4kcalです。これは特定のナッツの数値やナッツ全体の平均ではなく、各栄養素をエネルギーに換算する際の基準値です。脂質1gから得られるエネルギーは、たんぱく質や炭水化物1gの約2.25倍となるため、脂質の割合が高いナッツは少量でもカロリーが高くなります。 ただし、脂質は体に欠かせない栄養素でもあります。ナッツが健康的な食品として評価される理由は、オレイン酸やリノール酸を中心とする不飽和脂肪酸が多く、くるみにはn-3系脂肪酸のα-リノレン酸も含まれているためです。さらに、食物繊維やたんぱく質、ビタミンE、マグネシウム、鉄、亜鉛など、種類ごとに異なる栄養を一緒に摂ることができます。 ナッツは「低カロリーだから健康的」なのではありません。少量でエネルギーと栄養を摂れる、密度の高い食品です。だからこそ、食べる量と場面が重要になります。 SUNOMA 世界三大ナッツのひとつカシューナッツ。三日月形で甘みとクリーミーな食感があり、鉄分や亜鉛などのミネラルが豊富なナッツです。 ナッツを食べることで期待できる3つの健康効果 1.血中コレステロールの改善に役立つ バターや脂身の多い肉などに多い飽和脂肪酸の一部を、ナッツに多い不飽和脂肪酸に置き換えると、LDLコレステロールを下げる方向に働きます。ナッツを使った臨床試験でも、総コレステロールやLDLコレステロールなど、血中脂質の改善が報告されています。 ポイントは、今までの食事にナッツを上乗せするのではなく、バターを多く使った焼き菓子や揚げたスナックなどの一部をナッツに置き換えることです。同じ間食でも、摂る脂質の種類を変えることが、血管の健康を考える第一歩になります。 2.腸の動きを促し、腸内環境を整える ナッツに含まれる食物繊維は、小腸で消化・吸収されにくく、大腸まで届きます。そこで便の材料となってかさを増やし、腸壁を刺激することで、排便のリズムを整える働きがあります。また、一部は腸内細菌に利用され、大腸内の環境を保つことにも役立ちます。 食物繊維は、十分な水分と一緒に摂ることも大切です。コーヒーや紅茶だけでなく、水も意識して飲むとよいでしょう。 3.間食で、体に必要な栄養を補える クッキーやスナック菓子などの間食をナッツに替えると、食物繊維やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなど、体に必要な栄養を補いやすくなります。 アーモンドやヘーゼルナッツに多いビタミンEは、抗酸化作用を持つ栄養素です。カシューナッツには鉄や亜鉛、ピスタチオにはカリウム、くるみにはα-リノレン酸が含まれています。種類によって得意な栄養が異なるため、いくつかを組み合わせれば、それぞれの特徴を幅広く取り入れられます。 ナッツは、一度食べただけで体調を大きく変える食品ではありません。適量を毎日の食生活に取り入れることで、不飽和脂肪酸や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを少しずつ補う習慣になります。その積み重ねが、日々の体調を整えることにつながります。 ナッツはメンタルにもよい?|気分と集中力の土台を支える 脳や神経が働くためにも、脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養が必要です。ナッツには、不飽和脂肪酸のほか、エネルギー代謝に関わるビタミンB群、神経や筋肉の正常な働きに関わるマグネシウムなどが含まれています。 研究では、ナッツを多く食べる人ほど抑うつ症状が少ない、気分の状態がよいといった関連が報告されています。ただし、ナッツだけの作用なのか、食事全体や生活習慣の影響なのかを完全に切り分けることはできません。ナッツが治療の代わりになる、食べれば気分が上向くと断定できるものではありません。 それでも、仕事や勉強の合間に空腹を落ち着かせ、噛むことに意識を向ける時間は、短い休止となり、気分を切り替えるきっかけになります。メンタルへの働きは、一粒で気分を変えるような即効性ではなく、脳と神経に必要な栄養を日々補い、集中しやすい状態を下支えするものと考えるとよいでしょう。 代表的なナッツ6種類の栄養と特徴 日本で一般的に流通しているナッツを、間食の目安となる可食部25gあたりで比較しました。 種類 エネルギー たんぱく質 脂質...
ナッツを食べるとどんな効果がある?|栄養から考える体と心への働き
ナッツは健康によいと聞く一方で、「脂質が多い」「カロリーが高い」という印象もあります。実際、ナッツは少量でもエネルギーが高い食品です。それでも健康的な間食として選ばれるのは、脂質の多くを不飽和脂肪酸が占め、食物繊維やたんぱく質、ビタミン、ミネラルも含んでいるためです。 大切なのは、たくさん食べることではなく、適量を毎日の食生活にどう取り入れるか。 この記事では、ナッツを食べることで期待できる体と心への働き、日本国内で一般的に流通している6種類の栄養上の特徴、ダイエットに生かす食べ方を紹介します。 高カロリーなのに、なぜ健康によいと言われるのか ナッツのカロリーが高い主な理由は、多くの種類が脂質を豊富に含むためです。脂質は1gあたり9kcal、たんぱく質と炭水化物はそれぞれ1gあたり4kcalです。これは特定のナッツの数値やナッツ全体の平均ではなく、各栄養素をエネルギーに換算する際の基準値です。脂質1gから得られるエネルギーは、たんぱく質や炭水化物1gの約2.25倍となるため、脂質の割合が高いナッツは少量でもカロリーが高くなります。 ただし、脂質は体に欠かせない栄養素でもあります。ナッツが健康的な食品として評価される理由は、オレイン酸やリノール酸を中心とする不飽和脂肪酸が多く、くるみにはn-3系脂肪酸のα-リノレン酸も含まれているためです。さらに、食物繊維やたんぱく質、ビタミンE、マグネシウム、鉄、亜鉛など、種類ごとに異なる栄養を一緒に摂ることができます。 ナッツは「低カロリーだから健康的」なのではありません。少量でエネルギーと栄養を摂れる、密度の高い食品です。だからこそ、食べる量と場面が重要になります。 SUNOMA 世界三大ナッツのひとつカシューナッツ。三日月形で甘みとクリーミーな食感があり、鉄分や亜鉛などのミネラルが豊富なナッツです。 ナッツを食べることで期待できる3つの健康効果 1.血中コレステロールの改善に役立つ バターや脂身の多い肉などに多い飽和脂肪酸の一部を、ナッツに多い不飽和脂肪酸に置き換えると、LDLコレステロールを下げる方向に働きます。ナッツを使った臨床試験でも、総コレステロールやLDLコレステロールなど、血中脂質の改善が報告されています。 ポイントは、今までの食事にナッツを上乗せするのではなく、バターを多く使った焼き菓子や揚げたスナックなどの一部をナッツに置き換えることです。同じ間食でも、摂る脂質の種類を変えることが、血管の健康を考える第一歩になります。 2.腸の動きを促し、腸内環境を整える ナッツに含まれる食物繊維は、小腸で消化・吸収されにくく、大腸まで届きます。そこで便の材料となってかさを増やし、腸壁を刺激することで、排便のリズムを整える働きがあります。また、一部は腸内細菌に利用され、大腸内の環境を保つことにも役立ちます。 食物繊維は、十分な水分と一緒に摂ることも大切です。コーヒーや紅茶だけでなく、水も意識して飲むとよいでしょう。 3.間食で、体に必要な栄養を補える クッキーやスナック菓子などの間食をナッツに替えると、食物繊維やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなど、体に必要な栄養を補いやすくなります。 アーモンドやヘーゼルナッツに多いビタミンEは、抗酸化作用を持つ栄養素です。カシューナッツには鉄や亜鉛、ピスタチオにはカリウム、くるみにはα-リノレン酸が含まれています。種類によって得意な栄養が異なるため、いくつかを組み合わせれば、それぞれの特徴を幅広く取り入れられます。 ナッツは、一度食べただけで体調を大きく変える食品ではありません。適量を毎日の食生活に取り入れることで、不飽和脂肪酸や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを少しずつ補う習慣になります。その積み重ねが、日々の体調を整えることにつながります。 ナッツはメンタルにもよい?|気分と集中力の土台を支える 脳や神経が働くためにも、脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養が必要です。ナッツには、不飽和脂肪酸のほか、エネルギー代謝に関わるビタミンB群、神経や筋肉の正常な働きに関わるマグネシウムなどが含まれています。 研究では、ナッツを多く食べる人ほど抑うつ症状が少ない、気分の状態がよいといった関連が報告されています。ただし、ナッツだけの作用なのか、食事全体や生活習慣の影響なのかを完全に切り分けることはできません。ナッツが治療の代わりになる、食べれば気分が上向くと断定できるものではありません。 それでも、仕事や勉強の合間に空腹を落ち着かせ、噛むことに意識を向ける時間は、短い休止となり、気分を切り替えるきっかけになります。メンタルへの働きは、一粒で気分を変えるような即効性ではなく、脳と神経に必要な栄養を日々補い、集中しやすい状態を下支えするものと考えるとよいでしょう。 代表的なナッツ6種類の栄養と特徴 日本で一般的に流通しているナッツを、間食の目安となる可食部25gあたりで比較しました。 種類 エネルギー たんぱく質 脂質...
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グリーンレーズンはなぜ緑色?|トルファンに受け継がれる陰干しの知恵
黄緑色のグリーンレーズンを、濃い茶褐色や紫褐色のカリフォルニアレーズンと並べると、同じ果実から作られたとは思えないほど、色合いが異なります。 ところが、カリフォルニアレーズンの多くも、原料は黄緑色に熟したぶどうです。似た色のぶどうから、まったく違う色のレーズンが生まれるのはなぜでしょうか。 その理由には、産地の自然環境と製法が関係しています。 前編では、レーズンやナッツがシルクロードを旅する人々の携帯食になった歴史をたどりました。今回は、この色の謎を切り口に、トルファンの自然と当地に受け継がれる独特な乾燥方法の仕組みをひもときます。 海より低い灼熱の盆地、トルファン トルファンは、新疆東部、天山山脈の南麓にある砂漠のオアシスです。 盆地の最深部にあるアイディン湖は、海面より約154メートル低い場所にあります。トルファン盆地は世界でも有数の低地で、夏には最高気温が49℃を超えることもある灼熱の土地です。 雨は少なく、日照時間は長い。真夏には地面からも熱気が立ちのぼり、街全体が強い光にさらされます。 この雨の少ない土地でぶどう栽培を可能にしてきたのが、天山山脈の雪解け水です。その水は「カレーズ」と呼ばれる地下水路を通り、強い日差しによる蒸発を抑えながら、畑や集落まで運ばれます。トルファンでは、地上の灼熱と地下を流れる冷たい水が、同じ大地に共存しているのです。 長い日照時間はぶどうをよく熟させ、乾いた空気は収穫後の果実を乾かすのに適しています。こうした気候が、トルファンのぶどう栽培とレーズン作りを支えています。 SUNOMA 火焔山のふもとに広がる葡萄畑一帯は「葡萄溝」と呼ばれる 風を誘うレーズン工房「陰房」 トルファンを訪れると、乾いた大地のあちこちに、四角い土色の建物が立っていることに気づきます。 窓らしい窓はなく、壁一面に無数の穴が開いています。遠目には墓所や宗教施設のようにも見え、初めて目にすると、どこか近づきにくい印象を受けます。 しかし、建物の中に吊るされているのは、数え切れないほどのぶどうの房です。これは「陰房(いんぼう)」と呼ばれる、レーズン作りのための乾燥小屋です。 陰房は、土を練って固めた日干しレンガで造られています。 壁に並ぶ四角や十字形の穴は、装飾ではありません。外の風を室内へ通すための風穴です。 陰房の多くは、丘の斜面や開けた土地など、風が通り抜ける場所に建てられています。壁の穴から入ったカラカラに乾いた空気は室内を巡り、反対側へ抜けていきます。 内部には木の棚や竿が組まれ、収穫したぶどうが房のまま吊るされます。薄暗い室内では、風穴から差し込む細い光の中に、幾列ものぶどうが浮かび上がります。 陰房は、強い日差しを遮りながら、風を室内へ招き入れます。トルファンの自然条件を巧みに生かし、ぶどうをレーズンへと変えていく乾燥施設であると同時に、この土地で暮らしてきた人々のたくましさや知恵を今に伝える象徴的な建造物です。 日差しを避け、風にゆだねる 前処理を行わず、ぶどうをそのまま陰房に吊るす伝統的な方法では、乾燥におよそ30日から40日、気象条件によっては50日ほどかかります。 風が房と房の間を通り、果実から少しずつ水分を抜いていきます。みずみずしかった実は次第に小さくなり、甘みや酸味、ぶどうらしい香りも凝縮されます。 一般に、4〜5キログラムの生ぶどうから、およそ1キログラムのレーズンができます。その過程で、味や食感は大きく変わります。 現在は、ぶどうをアルカリ性の水溶液に短時間浸し、果皮表面のろう質の膜を変化させて、乾燥しやすくする前処理が広く行われています。この処理を施すと、陰房では15日から25日ほど、天日乾燥では1週間から10日ほどで乾くとされています。ただし、実際の日数は、気温や風、ぶどうを吊るす密度などによって変わります。 市販品は、陰房を出た後にも選別や洗浄などの精製加工を経ます。殺菌や熱風による仕上げ乾燥を組み合わせる場合もあり、工程は製造者や製品によって異なります。 SUNOMA 陰房。レーズン史における革命的な製造施設であり、いまやトルファンの象徴的な風景 二千年のぶどう文化に起きた、陰房という乾燥革命...
グリーンレーズンはなぜ緑色?|トルファンに受け継がれる陰干しの知恵
黄緑色のグリーンレーズンを、濃い茶褐色や紫褐色のカリフォルニアレーズンと並べると、同じ果実から作られたとは思えないほど、色合いが異なります。 ところが、カリフォルニアレーズンの多くも、原料は黄緑色に熟したぶどうです。似た色のぶどうから、まったく違う色のレーズンが生まれるのはなぜでしょうか。 その理由には、産地の自然環境と製法が関係しています。 前編では、レーズンやナッツがシルクロードを旅する人々の携帯食になった歴史をたどりました。今回は、この色の謎を切り口に、トルファンの自然と当地に受け継がれる独特な乾燥方法の仕組みをひもときます。 海より低い灼熱の盆地、トルファン トルファンは、新疆東部、天山山脈の南麓にある砂漠のオアシスです。 盆地の最深部にあるアイディン湖は、海面より約154メートル低い場所にあります。トルファン盆地は世界でも有数の低地で、夏には最高気温が49℃を超えることもある灼熱の土地です。 雨は少なく、日照時間は長い。真夏には地面からも熱気が立ちのぼり、街全体が強い光にさらされます。 この雨の少ない土地でぶどう栽培を可能にしてきたのが、天山山脈の雪解け水です。その水は「カレーズ」と呼ばれる地下水路を通り、強い日差しによる蒸発を抑えながら、畑や集落まで運ばれます。トルファンでは、地上の灼熱と地下を流れる冷たい水が、同じ大地に共存しているのです。 長い日照時間はぶどうをよく熟させ、乾いた空気は収穫後の果実を乾かすのに適しています。こうした気候が、トルファンのぶどう栽培とレーズン作りを支えています。 SUNOMA 火焔山のふもとに広がる葡萄畑一帯は「葡萄溝」と呼ばれる 風を誘うレーズン工房「陰房」 トルファンを訪れると、乾いた大地のあちこちに、四角い土色の建物が立っていることに気づきます。 窓らしい窓はなく、壁一面に無数の穴が開いています。遠目には墓所や宗教施設のようにも見え、初めて目にすると、どこか近づきにくい印象を受けます。 しかし、建物の中に吊るされているのは、数え切れないほどのぶどうの房です。これは「陰房(いんぼう)」と呼ばれる、レーズン作りのための乾燥小屋です。 陰房は、土を練って固めた日干しレンガで造られています。 壁に並ぶ四角や十字形の穴は、装飾ではありません。外の風を室内へ通すための風穴です。 陰房の多くは、丘の斜面や開けた土地など、風が通り抜ける場所に建てられています。壁の穴から入ったカラカラに乾いた空気は室内を巡り、反対側へ抜けていきます。 内部には木の棚や竿が組まれ、収穫したぶどうが房のまま吊るされます。薄暗い室内では、風穴から差し込む細い光の中に、幾列ものぶどうが浮かび上がります。 陰房は、強い日差しを遮りながら、風を室内へ招き入れます。トルファンの自然条件を巧みに生かし、ぶどうをレーズンへと変えていく乾燥施設であると同時に、この土地で暮らしてきた人々のたくましさや知恵を今に伝える象徴的な建造物です。 日差しを避け、風にゆだねる 前処理を行わず、ぶどうをそのまま陰房に吊るす伝統的な方法では、乾燥におよそ30日から40日、気象条件によっては50日ほどかかります。 風が房と房の間を通り、果実から少しずつ水分を抜いていきます。みずみずしかった実は次第に小さくなり、甘みや酸味、ぶどうらしい香りも凝縮されます。 一般に、4〜5キログラムの生ぶどうから、およそ1キログラムのレーズンができます。その過程で、味や食感は大きく変わります。 現在は、ぶどうをアルカリ性の水溶液に短時間浸し、果皮表面のろう質の膜を変化させて、乾燥しやすくする前処理が広く行われています。この処理を施すと、陰房では15日から25日ほど、天日乾燥では1週間から10日ほどで乾くとされています。ただし、実際の日数は、気温や風、ぶどうを吊るす密度などによって変わります。 市販品は、陰房を出た後にも選別や洗浄などの精製加工を経ます。殺菌や熱風による仕上げ乾燥を組み合わせる場合もあり、工程は製造者や製品によって異なります。 SUNOMA 陰房。レーズン史における革命的な製造施設であり、いまやトルファンの象徴的な風景 二千年のぶどう文化に起きた、陰房という乾燥革命...
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シルクロードとドライフルーツの歴史|レーズンやナッツはなぜ旅人の携帯食になったのか
標高約2,200メートル。春先まで夜霜が降りる中央アジアの山上都市から、炭化した一粒のぶどうが見つかりました。 遺跡の名は、現在のウズベキスタンにあるタシュブラク。西暦800年頃から1100年頃まで栄えた、シルクロード沿いの都市です。ぶどうに加え、くるみやピスタチオの殻、桃やアプリコットの種など、さまざまな果実と木の実の痕跡が残されていました。 遠い時代の食事は、史料や出土品を手がかりに少しずつ姿を現します。一粒のぶどうや古い市場の記録をたどると、レーズンやナッツがシルクロードを行き交っていた様子が見えてきます。 なぜドライフルーツやナッツは、長い旅に向いていたのでしょうか。 いくつもの道が連なるシルクロード シルクロードは、東アジア、中央アジア、西アジア、さらにその先の地域を結ぶ、複数の交易路の集まりでした。 絹や宝石、香辛料のほか、穀物、果実、家畜、食文化、宗教や技術も、人々とともに移動しました。各地の商人や住民が品物を受け渡しながら、遠い土地へとつないでいったと考えられています。 交易路には、世界でも有数の高山地帯を越える道もありました。次の町まで何日もかかる場所では、食料の保存性や携帯性が旅を左右しました。 そこで役立ったのが、乾燥させた果実と、くるみ、アーモンド、ピスタチオなどの木の実でした。 SUNOMA カシュガルのアパク・ホージャ墓(香妃墓)。カシュガルもシルクロードの交易都市でした。 標高2,200メートルで見つかった、一粒のぶどう タシュブラクの遺跡では、ぶどうの種や軸に加え、形を保ったまま炭化したぶどう一粒が発見されています。くるみやピスタチオの殻も、同じ場所から出土しました。 この土地では、春先まで寒さが厳しいため、果樹は主に温暖な低地で育てられていました。果実やナッツは低地の集落やオアシスから運び込まれ、季節に応じて生のまま、あるいは乾燥品として食べられていたと考えられています。 一粒のぶどうと木の実の殻は、果実やナッツが山道を越え、シルクロードの高地にある町まで届いていたことを伝える痕跡です。 中央アジアのオアシスに広がる果樹園やぶどう畑は、住民の暮らしを支えるとともに、道を行く人々へ食料を供給していました。収穫された作物は商人や旅人によって次の町へ運ばれ、さらに遠い土地へと渡っていったのです。 レーズンやナッツは、なぜ旅の携帯食になったのか 大きな理由は、保存しやすく、軽く携えられることです。 生のぶどうは水分を多く含み、みずみずしい食感を楽しめる果実です。乾燥させると水分が抜け、100gの生ぶどうは約20〜25g、重さにして5分の1から4分の1程度のレーズンになります。甘みが凝縮され、手に取ってそのまま食べられる点も、長い移動に適していました。 くるみやピスタチオなどのナッツも、小さな実の中に豊かなコクを持つ食べ物です。殻に包まれた状態なら旅の荷に収めやすく、休憩時にも手軽に口にできます。 現代では、ドライフルーツの栄養や、レーズンにはどのような効果があるのかという点にも関心が集まっています。レーズンには炭水化物のほか、食物繊維、鉄、カリウムなどが含まれます。ナッツは脂質やたんぱく質、ミネラルなどを含む食品です。 当時の人々は、甘いレーズンが疲れたときにも口にしやすく、木の実が空腹を満たすことを、日々の経験から知っていたのでしょう。レーズンと木の実は、それぞれの持ち味で長い道のりを支える携帯食でした。 レーズンの甘みと酸味、ナッツの香ばしさと歯ごたえ。異なる味と食感があることも、単調になりやすい道中では小さな楽しみだったのかもしれません。 オアシスは、人と動物の補給所だった シルクロードの旅は、オアシスからオアシスへと水や食料をつないでいくものでした。 その代表的なオアシスのひとつが、トルファンです。雨が少なく乾燥した盆地でありながら、天山山脈の雪解け水を地下水路のカレーズで引き込み、ぶどうをはじめとする作物が育てられてきました。 トルファンのカレーズは、農作物と人々の暮らしを支え、砂漠を通過する商人にも水を供給していました。 さらに、5世紀のトルファンの会計文書には、柔然の宮廷へ向かう焉耆(えんき)国王の一行のために、薪、ぶどう、ワイン、アルファルファなどを用意したという記載があります。 人のための果実や飲み物、火をおこす薪、馬などに与える飼料。当時の旅に必要だったものが具体的に並ぶ、補給品の一覧です。 トルファンでは、カレーズの水によってぶどうを育て、乾いた空気を果実の乾燥に利用してきました。また、生産地であると同時に、人と品物が往来する場所でもありました。この二つの条件が重なり、シルクロードのぶどう文化と深く結びついていったのです。...
シルクロードとドライフルーツの歴史|レーズンやナッツはなぜ旅人の携帯食になったのか
標高約2,200メートル。春先まで夜霜が降りる中央アジアの山上都市から、炭化した一粒のぶどうが見つかりました。 遺跡の名は、現在のウズベキスタンにあるタシュブラク。西暦800年頃から1100年頃まで栄えた、シルクロード沿いの都市です。ぶどうに加え、くるみやピスタチオの殻、桃やアプリコットの種など、さまざまな果実と木の実の痕跡が残されていました。 遠い時代の食事は、史料や出土品を手がかりに少しずつ姿を現します。一粒のぶどうや古い市場の記録をたどると、レーズンやナッツがシルクロードを行き交っていた様子が見えてきます。 なぜドライフルーツやナッツは、長い旅に向いていたのでしょうか。 いくつもの道が連なるシルクロード シルクロードは、東アジア、中央アジア、西アジア、さらにその先の地域を結ぶ、複数の交易路の集まりでした。 絹や宝石、香辛料のほか、穀物、果実、家畜、食文化、宗教や技術も、人々とともに移動しました。各地の商人や住民が品物を受け渡しながら、遠い土地へとつないでいったと考えられています。 交易路には、世界でも有数の高山地帯を越える道もありました。次の町まで何日もかかる場所では、食料の保存性や携帯性が旅を左右しました。 そこで役立ったのが、乾燥させた果実と、くるみ、アーモンド、ピスタチオなどの木の実でした。 SUNOMA カシュガルのアパク・ホージャ墓(香妃墓)。カシュガルもシルクロードの交易都市でした。 標高2,200メートルで見つかった、一粒のぶどう タシュブラクの遺跡では、ぶどうの種や軸に加え、形を保ったまま炭化したぶどう一粒が発見されています。くるみやピスタチオの殻も、同じ場所から出土しました。 この土地では、春先まで寒さが厳しいため、果樹は主に温暖な低地で育てられていました。果実やナッツは低地の集落やオアシスから運び込まれ、季節に応じて生のまま、あるいは乾燥品として食べられていたと考えられています。 一粒のぶどうと木の実の殻は、果実やナッツが山道を越え、シルクロードの高地にある町まで届いていたことを伝える痕跡です。 中央アジアのオアシスに広がる果樹園やぶどう畑は、住民の暮らしを支えるとともに、道を行く人々へ食料を供給していました。収穫された作物は商人や旅人によって次の町へ運ばれ、さらに遠い土地へと渡っていったのです。 レーズンやナッツは、なぜ旅の携帯食になったのか 大きな理由は、保存しやすく、軽く携えられることです。 生のぶどうは水分を多く含み、みずみずしい食感を楽しめる果実です。乾燥させると水分が抜け、100gの生ぶどうは約20〜25g、重さにして5分の1から4分の1程度のレーズンになります。甘みが凝縮され、手に取ってそのまま食べられる点も、長い移動に適していました。 くるみやピスタチオなどのナッツも、小さな実の中に豊かなコクを持つ食べ物です。殻に包まれた状態なら旅の荷に収めやすく、休憩時にも手軽に口にできます。 現代では、ドライフルーツの栄養や、レーズンにはどのような効果があるのかという点にも関心が集まっています。レーズンには炭水化物のほか、食物繊維、鉄、カリウムなどが含まれます。ナッツは脂質やたんぱく質、ミネラルなどを含む食品です。 当時の人々は、甘いレーズンが疲れたときにも口にしやすく、木の実が空腹を満たすことを、日々の経験から知っていたのでしょう。レーズンと木の実は、それぞれの持ち味で長い道のりを支える携帯食でした。 レーズンの甘みと酸味、ナッツの香ばしさと歯ごたえ。異なる味と食感があることも、単調になりやすい道中では小さな楽しみだったのかもしれません。 オアシスは、人と動物の補給所だった シルクロードの旅は、オアシスからオアシスへと水や食料をつないでいくものでした。 その代表的なオアシスのひとつが、トルファンです。雨が少なく乾燥した盆地でありながら、天山山脈の雪解け水を地下水路のカレーズで引き込み、ぶどうをはじめとする作物が育てられてきました。 トルファンのカレーズは、農作物と人々の暮らしを支え、砂漠を通過する商人にも水を供給していました。 さらに、5世紀のトルファンの会計文書には、柔然の宮廷へ向かう焉耆(えんき)国王の一行のために、薪、ぶどう、ワイン、アルファルファなどを用意したという記載があります。 人のための果実や飲み物、火をおこす薪、馬などに与える飼料。当時の旅に必要だったものが具体的に並ぶ、補給品の一覧です。 トルファンでは、カレーズの水によってぶどうを育て、乾いた空気を果実の乾燥に利用してきました。また、生産地であると同時に、人と品物が往来する場所でもありました。この二つの条件が重なり、シルクロードのぶどう文化と深く結びついていったのです。...